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建築コラム2024.03.28

ハザードマップから知る土地の地盤情報

土地の地盤は大丈夫?ハザードマップから分かる地盤情報

丈夫で安全な家を建てるには、まず建物を支える地盤が重要になります。まだ購入していない土地でも、ある程度地盤の状況を知ることができたら安心ですね。液状化しやすい土地や浸水しやすい地域の土地の地盤は地震に弱いことが多く、注意が必要です。市町村から災害時の予測が公開されていますので是非参考にしましょう。

今回は土地の購入前に調べたいハザードマップや地盤情報サイトを3つご紹介します。

ハザードマップポータルサイト

ハザードマップポータルサイト

「ハザードマップポータルサイト」
https://disaportal.gsi.go.jp

住所や地図から、洪水 / 土砂災害 / 高潮 / 津波 / 道路災害情報 / 地形分類など豊富な情報を得ることができます。国が運用するホームページなので信頼性は高いですが、情報が非常に多いため、少し分かりにくさを感じてしまいます。表示項目を絞ると見やすいので、いろいろ調整してみてください。

市町村のハザードマップ(防災マップ)

市町村ホームページは必ずハザードマップを公開しています。「市町村名」に加え「ハザードマップ」、または「防災マップ」というキーワードで検索すると情報がみつかるので確認してみましょう。先に挙げた「ハザードマップポータルサイト」からわが町のハザードマップを検索することも可能です。

例えば、名古屋市では、名古屋市防災危機管理局が大地震の際の震度予想や液状化予想など、各災害ごとにわけてハザードマップを公開しています。

なごやハザードマップ防災ガイドブック

名古屋市の住民に配布している印刷物のPDFが公開されているので、区全域にわたって細かく情報が掲載されており、仕上りも見やすく、多言語対応もしています。印刷もできるので、希望する土地エリアを一部持っておくと便利です。

地盤サポートマップ

地盤調査を行うジャパンホームシールドが運営地盤解析結果に基づいた地盤の強さを地盤サポートマップとして公開しています。

地盤サポートマップ
地盤の強さが、強い、やや強い、普通、強い、弱いの4段階に分けて表示されています。普通以上であれば、一般的な木造2階建ては支えられる、という評価だそう。この地盤サポートマップをみると、特定の地域だと必ず普通以上の地盤が手に入れられる、というわけではなく、強い地点、弱い地点が混在していることが分かります。縮尺を小さくしたほうが、地盤の強さの傾向がみえるので、土地購入の参考にするといいでしょう。また、ハザードマップや過去の航空地図などが簡単に表示切替できる機能もあり、見やすくてお勧めです。

オームラ設計の場合

オームラ設計一級建築士事務所では、建物を支える地盤がなによりも大事と考え、ハザードマップを確認してから土地を仕入れています。これから何十年もお住まいになる場所ですから、土地購入を検討する際には、出会った土地をその都度調べることをお勧めします。